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小ダイアログウインドウの背景

delicious はてな この記事をクリップ! | 2005年05月18日17:06 | 編集

 正確な名称は判らないのですが、Finderでやたらと多用されるこの小さいダイアログウインドウ。 進行中を示すケースで使われているような。

ともあれ、このApple Human Interface Guidelinesにも記載の無い(と思われる)ダイアログの背景は基本的に白で、項目が増えると偶数個目が薄いブルーの背景となります。



左のダイアログは

/System/Library/CoreServices/Finder.app/Contents/Resources/English.lproj/CopyProgressWindow.nib

のStatusViewであります。 このように背景が指定されていないか、或いはまた白で指定されているかのどちらかです。

インスペクタを見ると、Theme Brushは「Default」に設定されております。 そしてこの時、Window Classが「Document」であると、通常のFinderウインドウのように、コンテンツが白で描画されます。 詰まり、このウインドウはドキュメントウインドウという括りなんです。 ダイアログではありません。

ウインドウの設定は任意なので、Window ClassをDocumentにしたままTheme BrushをDialogにする事で、背景は通常のダイアログと同様に「ダイアログ用の背景パターン」で描画される訳です。

ですからFinder.appの中のGUI設定を全て見直し、このような小ダイアログウインドウを「ダイアログ」として指定し直し、それをインストーラーパッケージにして配布すれば、誰しもがこのアピアランス上の疑問点を解消出来るのですが、論点はそこにはありません。

そもそもこれがドキュメントウインドウだと言うこと自体に無理があり、Appleの意図が全く掴めないのですし、ガイドライン崩壊の助長の一例だと言えます。 最早Finderに使われるウインドウは、メタルであったりアクアであったり、ダイアログ/アラートであっても背景がドキュメントのそれであったりダイアログ/アラートのそれであったりと、かなり支離滅裂になってしまいました。

余談ですが、ここで「Metal」のチェックを入れれば、このダイアログはメタルウインドウとして描画されます。

さておき、ダイアログ用の背景をあてがい、テストランさせたのが左のショットです。

アピアランスがmesですので違和感がありますが、アクアであれば例のストライプがここに描画される訳です。

考えてみると、Appleはアクアのストライプを捨てたいのではないかと思わせる節がMac OS X 10.4から見受けられるようになりました。 一番の証左がメニューバー背景であり、今やストライプは用いられません(更に言えばlayoリソースによる描画さえ放棄し、シンプルに完成されたとも言えましょう)。

システムの根幹を為すと言われてきたExtras.rsrcファイルが、今となっては本当に基本的な部分にのみ適用されるにあたり、反比例的にアプリケーション独自のリソースに使用率が、Apple純正のアプリケーションにおいてでさえ増えている事実に目を向けると、何と申し上げれば良いのか、GUIとして破綻している現場に居合わせると言えばスケジュール主義的ではありますし、正直言えば無念であります。

こうなるとAppleはGUI、特にそのアピアランスについてのイニシアチブを放棄しているようにしか思えません。 何故このような事になったのか、ユーザーである私がどうこう言える立場に無いのはわかっておりますけれども、兎に角残念になりません。 今やアクアは見掛け倒しでさえ無いと私は思います。

WindowsでもMac OSでも、私は1世代前のアピアランスを好むところでありますが、それはシンプル故だからであり、その実、一種の皮肉なのではないかと自嘲すらする次第です。


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