失踪日記
突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。 波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!
全部実話っていう事で、今だから笑えるって事ですが、自殺未遂とか路上生活とかアルコール依存症になった事のある人がこれを読んで笑えるか、っていう根源的な問題があると私は思うし、私は思わず熟読してしまったけれども、これは笑える笑えないの問題では無かったです。
この絵とギャグ的作風に惑わされそうになったしまったけれども、これはメチャメチャ壮絶なノンフィクションです。 こう、ちょっとだけ崩れてしまった後に酒とか(連続状態で)呑んで鬱になって自殺願望とか出ちゃうのは、私も経験ありますけれどもそれはそれは悲惨で、全然笑えない。 笑えなさ過ぎて笑えてしまう程です(笑)。
で、私は吾妻ひでおさんって知りません。 こう、不条理系だったらしく、ギャグが出なくてスランプで精神的に追いつめられるっていうのは鴨川つばめさんに通ずるところがあるっぽく、結末は全然ギャグじゃないんだな、と。 そう言えば「マカロニ」の最後は完全に崩壊してて清々しい位でしたけど、その後隠居状態になってしまったのを見るに、路線的にもうどうしようもない事なのかな、と悲しくなるところです。
さておき、この「失踪日記」のすごいところは、配管工になって(しまい)働くところ。 特にこの部分が「漫画として」とても面白く、作品が作品として成立し、また実話だという事で吾妻ひでおさんがまだまだ大丈夫っぽい印象を残させます。
が、カバーの裏に「裏失踪日記」なるインタビューがあり、大丈夫なのか大丈夫なのかわからなくさせてくれます。 とんでもない本だ、これ。 実際はもっと悲惨だったんだろうなぁ...。
続編が出るのかどうか、また再飲酒してしまわないか、また失踪してしまわないか、とても微妙。 もうちょっと詳しくまとまった資料が欲しい今日この頃。





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