Unlimited Edition
初代ボーカルのマルコムさんは、これまで発表された作品の中で最もマルコムさんらしく必聴で、ここでもパンク(ではないけど多分にパンク魂たっぷり)なボーカルを聴かせ、2代目ボーカルのダモさんは、これまで発表された中で最もダモさんらしくラリラリで、別の意味で必聴。 そしてインスト曲は非常に完成度とインパクトが高い。 なのにこの作品はオリジナルでもベストでも無い、未発表曲集であるから驚きです。
1968年から1975年までのソースだという事もあるのか、Ethnological Forgery Seriesが相当に日本寄りで、雅楽の物真似が本家以上に神秘的であり、素っ頓狂な声は冷静に聴くと大爆笑でもあります。 しかしながらこれらは単に受け狙いなのではなく、時として光り輝く面を持ち合わせます。
ダモさんのボーカル曲は、そんなに「ボーカル曲」ではなく、M6は呟きだし、M2に至っては愚痴であったりもします。 同時に日本語で歌われている部分では、直接的な迄にサイケデリックで、文章として理解出来ない部分も許せそう。 というか、日本語で歌われている事自体がこのバンドの場合、「売り」でありまして、ダモさん一役買った訳であります。 英語なんかもすごい日本語訛りで共感しまくりです。 そういう面で、この未発表作品集は東洋、特に日本への情景に満ち溢れるところです。
何と申しましても白眉なのがM1の「Gommorha」であります。 録音されたのが丁度名盤「Future Days」当時であり、その雰囲気を引き継ぎ斬新なアンビエントサウンドを構築しております。 完全に宙に浮いた様な不安定な安心感がここにはあり、且つ夢見心地。 同時に沸き上がる一抹の不安は、起きようとしても起きられない雁字搦め故です。 しかしここからがFuture Daysと違うところでありまして、ゆらゆらと漂ってくる第一印象と、そしてやがて押し寄せてくる不安感・恐怖心は、この曲のタイトル「ゴモラ」ならではです。 やがて曲は終わり、リスナーは実は、最初からゴモラを遠くから眺めていたに過ぎない事実を発見するのでしょう。
んで次の曲がダモさんの愚痴なんですよ。 あわわ。





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