Ralf & Florian
私が持っているのはブートで、確かクラフトワーク(クラフトヴェルク)のというかラルフさんとフローリアンさんは(これ)3rdまでの作品を再発する気が無いらしく、そんなこんなですからブートを入手するより他に手立てが無かったんです。 そしたら去年の6月に報じられたところによりますと、発売が予定されているとのことで、腰が抜けそうな位です。
私はクラフトワークが好きですが、ここでいうクラフトワークとは、思いっきりジャーマン系で、どちらかと言えばテクノとは違うクラフトワークであり、それが3rdまでの作品であります(更に言えばORGANIZATIONまで)。
ORGANIZATIONは思いっきりサイケ期ならではのジャーマンロックで、テクノの片鱗もありませんが、そもそもが「クラフトワーク」ではないのでテクノを期待して聴くのは無茶。 但しジャーマンロックのマイナー所として是非押さえておきたい(入手だけしろというのではなく、聴いてくれ、と申し上げてます)作品です。 個人的にはクラフトワークと離れた部分で評価してます。
クラフトワーク名義での1stと2ndは有名なパイロンのジャケットで、何故か3rdと共に2ndがアメリカのアマゾンで売られてます。 これってブートですよね?(笑) で、音的には
原始テクノ(でもテクノとはちょっと違う)
というところで、リズムボックスを使っていても何故かテクノと言えない「ジャーマン臭さ」が最高です。 テクノと申しますかポップなミニマルといった雰囲気で、現代のテクノ(っていうジャンルで良いです?)を好む「許容範囲の広い」方には是非おすすめしたいところ。 但し2ndの「KLING KLANG」はまさしくテクノで、生音率は高いですけれどもタイトルといい曲調といい「テクノ魂」そのものの重要作品。
久しぶりに順を追って聴いてみましたら、ジャーマンプログレからテクノに移行していく過程がはっきりとらえられて興味深いものでした。 電子音の比率が高くなると共にジャーマン臭さが(残りつつも)妙な方向に走り出し、ジャーマンともテクノとも言えない不思議な音楽に成長してしまうのです。 その完成形が3rdである「Ralf & Florian」であり、クラフトワークの作品の中で私が一番好きなものです。
どちらかといえばアンビエントな側面の強い元祖テクノの「Ralf & Florian」ですが、よくよく聴くと気持ちの悪い強制的な移調が本当にえげつなく、全然アンビエントじゃないような気もしますけれども、テクノだアンビエントだ言う前の作品なんで、この衝撃度はすごいものがあります。
そして...これを言ったら身も蓋もなくなるのですけれど、コニー・プランクさんのプロデュース能力というのは天才的だな、と。




