Faust IV
Faust(ファウスト)はドイツのロック(ジャーマンロック)バンドで、ヒッピー然たる男衆が廃校に集まってラリりながら暮らすついでに録音しちゃったような、いや実はプロデューサーが居てそのFaustの為にスタジオとして廃校を宛てがったとか、よくわかんないけど兎に角そんな感じ。
尚「Faust」はあのゲーテのファウストと同じですが、「拳(こぶし)」という意味なんだそうです。 1stアルバムのジャケットをご覧下さいませ。
左のジャケットは3rdアルバムの「Tapes」で、モチーフはゲーテのファウスト。 メフィストフェレスも居るんで原作読んだ事があれば雰囲気だけで「あ、ファウストだ。 でもなんでファウストなんだ?」って思い、うっかり買ってしまうに違いありません。 ちなみに私はゲーテの方は後から読みましたが、この「Tapes」は私、池袋のハイソでアーティスティックなCD屋で相当昔に(多分RRからリリースされた直後なのでは)買いましたけど、元のLPはヴァージン移籍後(元はポリドール)初のアルバムであるのと、タイトル通りそこらにあったテープを勝手に編集して安い価格でリリースしちゃいました、っていう相当いい加減な体裁だったそうです。
解散した筈なのに「解散などしていない」とか発言している割には解散したと思しき時期以降に「Last LP」っていう作品がリリースされていたりなので、流れる情報はあんまり信じなくても構わないと私は個人的に思うのですけれども、この「解散したらしい頃」以前の、即ち初期Faustの作品はどれを買ってもオッケーだと思います。 あ!
ちなみジャーマンロックでサイケを越えてシュールなアバンギャルドロックです。
オリジナルのAmon Duulがそうであったように、当時の最先端トレンドだったのか、初期Faustもテープのコラージュというものを多用する傾向にあったようです。 録り貯めたテープを再編集するという...その傑作は1stアルバムでありまして、その他小品がその後製作されてリリースされていく、という感じで捉えても良いのともう一つは(へんてこりんだけど)曲として成立している曲もリリースされている、という、訳の分からんバンドです。
そのさいたるものが「Tapes」であったり「71 Minutes」であったりなので、いきなり2曲しかない1stを買うよりも、こちらの方がオススメです。 但し、へんてこりんですのでダメな人には全然ダメかと。
私としては今回エントリーしました4thが最近のお気に入り。 余り評価が良くないですけれども、faustの中では相当まとまっていて聴きやすいと思います(そういう部分がFaustらしくないので評価が低いのかも?)。 Faustは先程書きましたような音響なのではありますが、更にはミニマル度とコラージュ度が非常に高く、かなりリアルな幻覚的感覚が味わえます。 また、ワザと下手に演奏しているんじゃないか?って思わせる位の「いびつな演奏」が随所にあり、平衡感覚すら失われそうで、音楽体験という面ではトップクラスの地位にあるのではないでしょうか。




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