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KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子

delicious はてな この記事をクリップ! | 2005年01月30日00:56 | 編集

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独特なエッセイで女性を中心にファン急増中の武田百合子の初めての総特集。単行本未収録エッセイ、武田花インタビュー、村松友視と川上弘美の対談などを収録。『文芸』別冊。

 武田百合子という方はおろか、武田花さんも武田泰淳さんも知らなかった私ですが、このKAWADE夢ムックは何故か買って読んでました。

そんな感じなので「富士日記」すら読んでいないんですけど、このムックだけで十分なんじゃないかとも思われて、そして納得も出来ちゃう位のムックとしての出来映え。 或いはまた著作の売り上げへの貢献度が低いムックとも。

その著作を買い控え、出来る限りこのムックであれこやこれやと勝手な「武田百合子像」をこさえていった私です。 何故ならば、文学のジャンルの中で唯一私が苦手としているのが「日記」であるからに他なりません。 どうも日記というものは読む気になれない。 それがインターネットで展開される、モニターを通して読むような軽いものならばいざ知らず、活字として紙の上にへばりついた日記というものは、果たして読む価値があるのか、と。

食わず嫌いもアレなんで、一冊買ってみました。 上記の通り、おっかなびっくり買った次第ですから、いきなり「富士日記」は買えません。 だって文庫サイズで三冊ですよ〜。

そんなこんなで「日日雑記」。

通信販売、水族館、美空ひばり公演、愛猫の死ノ世事万端に興味をもつ天性の無垢な芸術者が、身辺の出来事と折々の想いを、時には繊細な感性で、時には大胆な発想で、丹念につづった最後のエッセイ集。

ちなみに私は「エッセイ」というのも苦手。 「エッセイ」という単語自体が苦手なのかも。 こう、「アイドル***初のエッセイ!」みたいな、どうしようもなく陳腐で軽い雰囲気が今や「エッセイ」という言葉の中に潜んでいるようで、悲しいけど直感的にそんな風に思ってしまうんです。

ですがこの「日日雑記」はかなり面白く、楽しんで読めました。 文章内容はそれ程でもないのですけれども、テンポや構成、語彙なんかは流石なもので、天性のセンスというものを感じます。 このセンスは是非ともあやかりたいものだけど、絶対に無理なんだろうな。

さあ、これから朝の御飯を、と箸をとり上げたとき、
「昨日の夢、ちょっと面白かった。おかあさんが出てきました。聞きたいですか?」
とHが言った。知らぬ間にぬけだして、ほかの人間の頭の中にいるあたしはどんな奴かな。
「聞きたいです」と私は言った。 (p114~115)

こんな文章、どう頭を捻っても出て来ない...。

余談ですが、次に買う予定の本は決まってます。 「ことばの食卓」を表紙買いします(装丁:野中ユリさん、との事)。




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