結んだハンカチ/二つの毛糸玉

・ヘルミーナ・ティールロヴァー「結んだハンカチ」その他の短篇
・ヘルミーナ・ティールロヴァー「二つの毛糸玉」その他の短篇
(結んだハンカチ)
チェコアニメーション界の巨匠のひとり、ヘルミーナ・ティールロヴァー監督による珠玉の短編集を集めた作品集。『ミーチェク・フリーチェク』『カラマイカ』『十人十色』『結んだハンカチ』『機関車くん』『仕返しの日』『青いエプロン』を収録する。
(二つの毛糸玉)
チェコアニメーション界の巨匠のひとり、ヘルミーナ・ティールロヴァー監督による珠玉の短編集を集めた作品集。『二つの毛糸玉』『毛糸のお話』『雪だるま』『豚飼い王子』『知りたがりの手紙』『玉』『迷子の人形』の7タイトルを収める。
昔のエントリーを探してみましたら、去年の5月に書いていた事が発覚しました。 思い起こせばそれいらず〜っとDVDのリリースを待っていた事になります。 あぁ1年半も!
その割にはリリースされてから2ヶ月もの間気が付かなかったという為体でしたが、知った瞬間には注文してしまったこの素早さに免じて許して下さい。
ティールロヴァーさんについては書籍「チェコアニメの巨匠たち...ティールロヴァー トルンカ ゼマン以前以後」に詳しく、もしかしたら唯一の本かも知れません。 一先ずこのガイドブック的資料が手元にないと、よくわからないまま観る事になってしまうかも。 他の有名なチェコのアニメーション作家さんについても言及されておりますので、これはマストアイテムかと思われます。
で、肝心の日本初DVD化されたティールロヴァーさんの作品集2つですが、どちらかをオススメしようと思いつつ観通したのですけれども、これがまた両方とも良いんですよ。 タイトルになった作品は勿論ですが、前者であれば「機関車くん」。 「大きい機関車さんに石炭を渡すだけの仕事が不満な小さな機関車くんは、ある日、脱走する」のですが、その脱走の仕方がメチャメチャ可愛らしいんです。 そして惚けているんだかなんだか分からない、あんまり感情がこもっていないアナウンス。 総合的にみて私の中でのティールロヴァーさんのベスト1です。 また、「青いエプロン」のシュールさも必見。
後者に関しては甲乙つけがたい。 矢張りタイトルにもなった「二つの毛糸玉」でしょうか。 命を吹き込む、という表現がありますが、まさしくティールロヴァーさんはそれをやってのけております。 毛糸が、本当のカップルのように踊り出す時、何故か高揚してしまうのです。 そしてその後の作品でも毛糸を題材として用いておりますけれども、今度は2D的な解釈となっておりまして、絵本を具現化したような暖かい雰囲気に包まれております。
全体的にティールロヴァーさんの作品は優しさや可愛らしさが前面に出ておりまして、例えばヤン・シュワンクマイエルさんのような怖さや不条理さというものを見つける事は出来ません。 その点においては取っつきやすいと思われます。 「チェブラーシカ」や「ミトン」と比べるのは吝かでありません。 そちらに興味の有る方は是非ご覧下さい。





