関東無宿
伊豆組の幹部・鶴田は賭場で出会った女が、有名なイカサマ博奕打ちの女であることを知る。しかし、そうとは知りつつも鶴田はその女に惹かれていく。組同士の抗争アクションとロマンスを繊細に織り交ぜた娯楽作。
意図的なのか意図的ではないのか、恐らく意図的ものに満ち溢れているんだろうと思われる鈴木清順監督の世界は、分かり辛い部分がありますけれど、そんなもんはアッサリとぶっこ抜いて観れば良いのではないかと。 論理的に考えず、感覚で捉えなければいけないのではないかと思い始めてます。 特にこの映画なんかは。
鋭利なカット割り、その鋭さは主人公のキャラクターの直結しております。 この完全な流れが最後まで続きますので、恐らくダメな人には全くダメなんだろうと思いますけど、今、今観ますとそんなに強烈ではありません。 この「今」と「当時」のギャップを楽しむのもアリかな、とか感じた次第でありまして、強いて言えば呆気ないラストが惜しい、と(笑)。
話によるとロケは品川の遊廓があったところらしいです。 1963年の作品でありますから、かれこれ40年位前ですけど、すっげー古い町並みであります。 そんな古臭い町にいる、これまた古臭い(良く言えば昔気質の)やくざ者のお話。 賭場でケチをつけた二人をぶった斬り、倒れた障子の向こうは非現実的な赤色。 こういったアンバランスと申しましょうか非合理さ。 これが鈴木清順さんの世界であり、真似は出来てもやっぱりオリジナルが一番かな、というところで大評価。
ただし、そんなに一般的な作風ではない部分でちと減点。 総合評価で申しますと、このサイトを厭きもせずに巡回しているような物好きは必ず観てね(はぁと)ってぇ話です。 どちらかというと「映像芸術」であります。
尚、小林旭さんの所作がとっても男前なれど、メイクがギャグすれすれです。





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