東京流れ者
日活(にっかつ、に非。 でもにっかつ、でも最早可)映画というものを最近集めまくって観まくっている様な気がしないでもありませんが、なんとなくジャケットとか良いし、ついつい...であります。
日活映画は1ヶ月とかで撮影を終えて、みたいな強行なスケジュールですから、さぞや大変だったろうなと思いますけど、いやはや当時はそんな感じで映画を撮影し、上映したとしてもそれなりに客が来たんだろうな、とか考えると感慨深いものがあります。 さて、
『月光仮面』の川内康範が原作・脚本を務め、日本映画界の異才・鈴木清順が監督、新人・渡哲也が主演した歌謡アクションムービー。ヤクザ稼業から足を洗い、今ではカタギとなった「不死鳥の哲」が、ヤクザ同士の抗争に巻き込まれ再び闘いを繰り広げる。
清順曰く、「主題歌「東京流れ者」が映画の中で何曲入るかに挑戦した」(実際は13曲)という、歌謡曲をモチーフにしたミュージカル・アクション。
ホリゾントを剥き出しにしたセットの作りなどから、公開当時は陳腐で安易なアクション映画と見なされもしたが、ファンの間では、色の使い方にこだわった清順の、一番彼らしい映画と評価が高い。ラストには緑の月が昇り、渡哲也が切り倒す木の切り口は金、銀、赤であったという凝りようで、この時も会社の理解を得られず、結局カットされてしまったという。つい最近もまだこのことを悔しがっていた。海外でも人気の作品で、映画の枠を超えて、もはやポップカルチャーであると絶賛されている。 (公式サイトより)
鈴木清順という映画監督さんが今も御存命なのか、っていうレベルから私のお粗末さを開陳してしまう次第でありまして、っていうか生きてたって死んでたって良いのですけれども、取り敢えず御存命です。
で、その公式サイトで最近私が興味を持っている「鈴木清順レトロスペクティヴ ー殺しのスタイルー」のページがあり、全体の予告編をQuickTimeムービーで公開しておりますので、先ずはご覧下さい。 何故か音楽をスカパラが担当しておりますけれども、いや私は別段スカパラは嫌いではありませんし、ドラムの人のファンではありますが、事この予告編に於いては何故スカパラなのか理解に苦しみます。 そもそも鈴木清順さんの作品では、音楽がどれこもこれも憎たらしい程に格好良く、ファンの方には大変申し訳ありませんがスカパラの出る幕じゃぁない。 何故にオリジナルのサウンドトラックを用いないのか。 勿体無い事です。
ところでこの作品、あまりオススメ出来ません。 渡哲也さんの演技と台詞回しにぎこちなさが多く(未だにそうなんじゃないかってぇ話もありますが)、観ていて少々ストレス溜まります。 こういう部分は大変重要であり、例え脇を固める俳優さんが素晴らしいにせよ、コアが今一つでは元も子もない、というものです。
但し、それさえ我慢出来れば、他はパラダイス状態(笑)。 鈴木清順ならではの色彩感覚、映像感覚をそこそこに堪能出来る事でしょう。 上で引用した「ラストには緑の月が昇り、渡哲也が切り倒す木の切り口は金、銀、赤であった」なるカットされてしまったシーンなぞ、目に見えて来そうな程。 あぁ、鈴木清順さんの毒に犯された自分が居るぅぅぅ。
あ、そういえば劇中で2回もドライヤーの宣伝をしてんですよ。 最初のではポスターまで映しちゃって、ものすごくダイレクトな宣伝であります。 こういうのって鈴木清順的には問題無いみたいなのね。 そういう懐の深さって申しますか、それを含めてしまっても成立してしまう混沌さにはただただ脱帽であります。
さて、先日「殺しの烙印」が手に入りましたので、ようやく本腰入れて鈴木清順作品に溺れられます。





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