エル・マリアッチ
ウチのアカネがどうにもジョニー・デップさんのファンで仕方なくて、そんじゃぁって事で「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」を観るか、というのはあまりにpadma colors的じゃありませんから、つったってその前に「デスペラード」かなっていうのもおかしいですし、そんなこんなで遡りまくって観ました「エル・マリアッチ」をば。
ジョニー・デップさんから離れる離れる(笑)。
殺し屋のアズール(レイノル・マルティネス)が出所し、大金を独り占めした親分と対決すべく、マシンガン入りのギターケースを持って、ある田舎町へやってきた。そんな折、アズールとまったく同じ扮装、同じギターケースを持つミュージシャン(カルロス・ガラルド)が仕事を求めて町にやってきたことから、親分一味は混乱し、ややこしい事態へと発展していく...。
ロバート・ロドリゲス監督が何と7000ドルという超低予算の製作費で作ったアクション映画。そのテイストは多分に素朴なおとぼけ調で、そこにメキシカンな濃さがエネルギッシュに融合。本作がサンダンス・フィルム・フェスティヴァルで観客賞を受賞したことにより、ロドリゲス監督の名は一気に知れ渡ることになった。なお、後に彼は自ら本作の拡大版リメイク『デスペラード』を手がけている。
文中の「メキシカンな濃さ」っていうのはこれまで私、あんまり意識しておりませんでしたが、一寸中毒になってしまいそうな予感です。 なんとなくチープなのは、制作予算の関係もありましょうけれども、それよりなにより「メキシカンな濃さ」に通じるものがあるのではないかと踏んだ次第です。 こう、引き込むだけ引き込んでおいて、最後にチープに落とす、という、メキシカンな落とし所を堪能してしまうには、この1作だけでは矢張り不十分なのかも。 ですがすいません、残念なのかなんなのか、この作品が基準となってしまった次第でありまして、あぁ、また私の定規が歪んでいくぅ...。
ところで私は王道物よりもどちらかと申しますれば裏道的なものが大好きな性分であります。 それはそうなんですけれども、だからと言え何でもかんでもチープだったら良いという訳でもありませんでして、やっぱり駄目なものはチープだろうとそうではなかろうと駄目だとしか評せません。
その点、この7000ドルという非常識な予算で作られた「エル・マリアッチ」は、あら探しをすればツッコミどころ満載なれど、それを追究するのは本筋では決してありません。 それよりも映画全体で捉えて欲しいです。 即ち、予算と出来映えは比例するものではないという教訓をも含んでいる名作と言ってしまって過言じゃないでしょう。
感動作ではありません。 相当なエンターテイメント作品です。 もう娯楽も娯楽、映画を観る「楽しさ」がこの作品には満ち溢れております。 または効果。 動物の使い方もさること乍、撮影技法がチープでありつつ非常に効果的で、電話のプッシュボタンを(早回しで)恐ろしいスピードで押してしまうあたりなんざ、立派にギャグでツボ押さえまくり。
タランティーノさんの作品が好きならば、是非是非どうぞ...ってみんな観てるか(笑)。






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