阿修羅のごとく
そう言えば向田邦子さんの死についてはよく憶えているのに、向田邦子さんの作品については全然知らない私なのではありました。 だって昭和56年死去ではリアルタイムに憶えている方がおかしいような気もしますし。 子供向け番組ではあるまいし、両親がもしかしたら観ていたかも知れませんが、それを私が記憶しているとは思えません。
追記:よくよく考えると「寺内貫太郎一家」も「時間ですよ」も観てはいました。
かと言え嫌いなのではなく、あんまり関心が無かったので食わず嫌いですらありませんでした。 ので取り敢えずこの映画を観た訳です。 あ、レンタルしました。
昭和54年の冬、久しぶりに集まった竹沢家の4姉妹(大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子)は、70歳を迎える父(仲代達矢)に愛人と子どもがいることを知らされ、それを機にそれぞれが抱える人生の悩みに直面していく......。
最初はNHKドラマだったそうで(1/2)、それと舞台でも公演されているようで。 その上での映画化という事だそうな。 ...どれも観た事無いから比較対象が無いのであり、勿論原作だって読んだ事ありませんので、この映画だけで判断しますと、大小それぞれに伏線が張られておりまして、それらを解すタイミングが絶妙であります。 ですから安心して一気に観る事ができるでしょう。 ストーリー的に目新しさがありませんけれど、そういう目新しさを見込むべき映画ではありません。 かっちり作られた(と思われる)原作に、監督さんのこだわり(←私自身はこの言葉が嫌い)が加味されて、文芸作品はこうやって映画化するんだよ、って見本の様な代物であります。
ところでこのエントリーは自宅の自分のパソコンで書いておるのですが、モニターが乗ってる机にはアカネさんの写真が写真立てに収まっておりまして、右を向くとそれが見えます。 合掌...いや、そうではなくて、私はその写真を見ながらつくづくと、映画中にあった「女は阿修羅」というフレーズを噛みしめるのではありました。 いや、マジで(笑)。




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