P900iのカスタムジャケットを自作
このエントリーの続き。
時間が出来たので実家に行ってP900iのカスタムジャケットを革で自作してみました。
手始めという事もあり、私が好きな素材で扱いにくいけど味わいのある吟磨のヌバックを使って作ります。
雨で濡れたら色落ちしてしまうかも知れませんけど(笑)。
右の写真は材料と工具。 革を断つのは革切包丁という刃渡りの短い包丁を用います。 それと型紙を取るのに使う金尺とキリ(千枚通し)。 この他に穴開けや突切なんかも必要です。
まず専用ドライバーでジャケットを外します。 外してみて判ったのですけれども、被さる部分は平らではなく、ネジの回りは一段低くなってました。
げっ!って感じ。 こんな面倒なのはヤだ。
本来きっちり作るのであれば、この低くなった部分に吟を取った革かなんかで「当て」てあげれば良いかと思われます。 なんで吟を取った革を使うかというと、1本物という事もありまして、適当に型紙をこさえて作るとなると、きっちりと合わない事が考えられ、堅い素材だとデコボコになってしまうから。
という事で、「当て」は用意しないで簡単に作る事としました。
外したジャケットを使って型紙を作ります。 型紙に使う紙は何でもいいのですが、後で刃型を作るのであれば黄ボールのようなしっかりしたものを使います。 けれども今回はもっとお手軽に地券紙というグレーの薄い紙を用いる事にします。 「地券紙」と言いますが、果たして地券に使っていたかは不明です、っていうか絶対に使っていないと思われます(笑)。 尚、地券紙は型紙を取るための紙では無く、本来は芯材であります。
型紙を取ったら、それを目安に革を裁断します。 今回使ったヌバックは厚さが2.2mmもありますので、前もって1.2mmに漉いてしまいます。 こうすれば裁断も簡単です。 とかく厚い革は断つのが大変です。
ちなみに包丁で裁断するのを「手断ち」と申します。 見本だの1本物だのであればわざわざ刃型を作らずに全て手断ちをしてしまうんですけれども、だいたいにおいて寸法がズレてしまいます。 特に今回のような「切りっぱなし」ではそのズレが目立ちます(ヘリ返しと言って端を薄く漉いて折り返してしまう方法であれば、芯材さえきっちり裁断してあればゴマカシがききます)。
ヌバックは吟(表面)を漉いて起毛処理させているのでコシがあまり無く、てろんてろんになりますので、どうしても裏から芯材をカマしてあげなければなりません。
黒いヌバックなんだから黒い芯材を使えば目立たずに済むのですけれども、あいにく様用意出来なかったので良く使うウェブロンという芯材を使う事にしました。 余談ですがこのテの芯材にはウェブロンの他、ボンテックスやテキソン等あります。 ちなみにテキソンは値が張ります。
ウェブロンを先程漉いた革と接着してから型紙を用いて手断ちします。 そして穴だのを開けたら、次にウェブロンの際(キワ)を、包丁を使って斜めに削いでしまいます。 こうする事で芯材のはみだしを防ぎます。
この後、バスコという塗料で裁断面を塗ります。 こうする事で裁断面を補強し、またほつれ等を防止します。 今回はやらなかったのですけれども、芯材も塗り込んでしまえば良かったです...。
液晶の部分が露出してしまいますので、プラ版で保護しつつ、補強も兼ねてしまいます。
プラ版つったって、昨日買ったマウスのパッケージだったりします(笑)。 ハサミでちょきちょき切って両面テープでざっと貼り付けるだけ。
これで完成です。
所要時間は40分位。 バスコの乾きを待つのが10分程でしたので、正味30分位でやっつけました。
出来上がったのを眺めてみますと、矢張り多少ズレが生じてます。 でもお手軽に作ったのでこんなもんでしょう。
材料費は、ヌバックと芯材のウェブロン、プラ版そしてバスコ少々でありまして、ヌバックなんて1デシも使っていない(0.5デシ位)ので、合計で大体40円位かな。
関連サイト:「P900iのオリジナルカスタムジャケットを作って交換しよう☆カスジャケマニアクラブ」




