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マックのアピアランスを四方山ちっくに思う

delicious はてな この記事をクリップ! | 2004年03月19日07:40 | 編集

MacOS8に搭載される予定であったアピアランスの切り替え機能は結局、表向きには微々たるカスタマイズを許すに過ぎなかったのですが、テーママネージャー自体は切り捨てられたので無く、ユーザーはKaleidoscopeと同様かそれ以上のアピアランス切り替えを享受出来ました。 無論、これはアップルが認めるところではありません。

しかしながら不思議なのは、実際にリリースされたシステムを使ってみると、アピアランスを選択する項目が残されているのに気付く点です。 OSベンダーとして、アピアランスの切り替えを推奨しないのであれば、マネージャーが残ろうともこの「アピアランス」なるプルダウンメニューは削除して然るべきだったのでは無いでしょうか。

聞き及びますに、アピアランスの切り替え機能はアドビの製品と相性が悪い為に切り捨てられたそうな。 今から思うとそれだっておかしな話で、であればアドビが何とかすれば良いだけの話であり、アップルがアドビに媚びてシステムの新機能を丸ごと引っ込める事はありません。 ですがそれだけ当時はアドビの力が大きかったのでしょう。 つかそんなのどうでもよろしい。

「プラチナ」というアピアランスがアドビ製品と相性が悪いのでは無いか?という根本的な疑念も生じる事でしょう。 ですがこれは見当違いな話のようで、結果的に公式リリースされなかったアップル製のアピアランステーマと「プラチナ」のリソース内容をそれぞれ見比べてみると、後者のリソースが簡潔そのもので、如何にシステムに食い込んだ仕様であるかが見て取れます。 余談ですが「Takumi Takano」なる日本人がプラチナの開発に携わったようです。

ところで私は常々思うのですが、アピアランスの切り替えがシステムの不具合を引き起こさない前提で言いますと、よく言われるのが「ユーザーインターフェイスの混乱」でありまして、よくよく考えるとこれって愚考そのものであります。

何故ならば、アピアランスが切り替わるのですから自然ユーザーインターフェイスだって各々変わるでしょう。 「デフォルトのアピアランス」という観点を無視して「ユーザーインターフェイスの混乱」を語るのが一体全体何故なのか、判断に困るところであります。

デスクトップカスタマイズは、人に見せびらかして云々という面を持ちますが、それ以上に重要なのがコンピューターを自分の使いやすいようにする事であります。 例えば、プラチナは白系でありまして、目が悪い人にはチラついて見えます。 この場合アピアランス自体を黒系にすればその「チラつき」自体はかなり軽減されるでしょう。 こういうのをデスクトップカスタマイズというのであり、人に見せびらかすのは二次的な行為であります。 更に言えば他人が構築したアピアランスを使う事すらどうなのか、という話であります。 これはアップルが構築したプラチナの使用を否定する事になってしまうのですが、それを含めて言えば、使用しているコンピューターが個人使用ではなくて複数の人間によって使用されるのであれば兎も角も、個人使用のコンピューターであれば、自己責任においてデスクトップカスタマイズは当然に為されるべきであり、その上でシステムが使いやすい云々の話を持ち出せばよく、一歩下がると他人が構築したアピアランス(言い換えればサードパーティー製テーマファイル)を使う上で「自分のデスクトップ」であると混同してしまう危険性は即ち、デスクトップカスタマイズが「人様のカスタマイズを引用して行う行為」と認められてしまっている事を指します。

そうでなければアピアランス変更を指して「ユーザーインターフェイスの混乱」なる論題に到達しないのであり、その「ユーザー」っていうのは誰なのか?という疑問を孕むところです。 MacOS全体を俯瞰してインターフェイスについて述べるのであれば、それはプラチナを前提に行えば良いのであります。 「自分はプラチナをカスタマイズしてオリジナルのアピアランスを構築しているが、他方で述べられているインターフェイスの問題は自分のそれと違うので混乱してしまうではないか!」なんて言う人は居ない訳でありまして(笑)、テーマが何だろうとかんだろうと、使う人(ユーザー)が使い良く思えば良いだけの話であります。

使いやすいか使い辛いかは、そのアピアランスの構築者では無く、あくまでユーザーが判断する事であります。 そして使い辛ければそのアピアランスの使用を止め、自分が使いやすいアピアランスを構築すれば良いのであり、アピアランスの構築者を責めるところではありません。 自分が使いやすいアピアランスを構築出来ないのであれば、アピアランスについて述べる資格はありません。 また、アピアランスを構築するには、最低限でもツールが必要であります。 アップルは昔、システム標準でアピアランス切り替え機能を実装しました。 しかしながら仕様は公開されず、マニアが解析して独自ルートでこれを成し遂げましたが、これは全くマイナーな動きでありました。 詰まり、マックではシステム標準でアピアランスを変更出来ない訳です。

Mac OS Xは閉鎖性の極致であります。 アピアランスの変更を前提にこれは作られておらず、それはおろか、アップルがリリースするアプリケーション同士にアピアランスの互換が無かったりする無謀さです。 これが何を言うかと申しますと、アップルはアピアランスに無頓着だと。

そんなOSベンダーが今現在提示するアピアランス「アクア」なんて、果たして使いやすいのかどうか、という事です。 あんな赤だの黄だの青だののボタン、どういうセンスなのか。




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