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薔薇の葬列

delicious はてな この記事をクリップ! | 2004年03月16日06:59 | 編集

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一昨日アマゾンに発注した「薔薇の葬列」が早くも昨日届き、夕べは延々と観てました。

新宿のゲイバー「ジュネ」でカリスマ的魅力を誇る少年エディ(ピーター)は、経営者の権田(土屋嘉男)と関係を持ち、そのことを知って嫉妬する店のママ(小笠原修)と対立するようになる。やがてママはエディの顔を傷つけようと謀るも、失敗して自殺。しかし、店も権田も自分のものになったエディは、権田が...。

解説は他にもイメージフォーラムにも詳しいのですが、先ず断っておきたいのがこの映画は「濡れ場」を男と男が構成しますので、そっち方面に拒絶反応を示す向きにはお勧め出来ません(笑)。 本当正直思いました。 こりゃ、こっち方面がダメな人には絶対ダメだ、と。 但し、(自分は芸じゃないけど)そんなの全然構わないよ、とか、(自分はゲイだし)全然オッケーだよ、とか、ピーターの若い頃はそれはそれはスゴかった等と聞き及んでいる方や、単に60年代末の東京の町並みが観たい〜(←私はどちらかと言えばこれ)って方には是非ともお勧めです。 映画としては相当面白い部類に入ると思います。 特に映像表現の手段としての「映画」として。

当時リアルでゲイバーの売れっ子だったといい、その上でスカウトされてこの映画の主役に抜擢されたピーターさんは当時に売れっ子ゴーゴー・ダンサーでもあったそうです。 映画中でも踊るシーンがありますが、力任せに納得しちゃいました。 こりゃ売れっ子になるのも無理無いや。 なんだこの16才のゲイボーイは!という衝撃です。 これだけ観る為にDVD買っても損しない位です。 勿論これ以外にも様々に興味深い内容なのですが...。 尚、DVDの特典映像として監督の松本俊夫のインタビューがありますし、こちらのエントリーでリンクしましたがBURST最新号に松本俊夫さんの長編インタビューが掲載されておりますので、ピーターさんスカウトの顛末等々、興味のある方は御一読下さい(BURSTには本エントリーとは直接の関係はありませんが山口椿さんのインタビューも掲載されてます)。

ストーリーの下敷きになっているオイディプスの悲劇を、私は読んだ事がありません。 上で引用したストーリーで、「楽園」を「ゲイバー」に置き換えれば良いそうです。 となると「母」は「父」となる訳ですが、そのあたりは本編をご覧下さい。 つったってストーリー自体はすごくシンプルで、そこから生えた枝々がこの映画の面白さでありますから、キチンとストーリー展開を追うのは不粋かも知れません。 時間軸を絶妙の間で崩して再構築し、完成度の高い映像作品として仕上げられているので、先ずはそちらに目を奪われ、ピーターさん(16)に魅了され、途中途中で挿入されるインタビューやそれと通ずる唐突な「映画自体の撮影風景」等、実験的要素が強く、なのに偏らずに安心して観られる不思議な映画であります。 東京の町並みもじゃんじゃん出てきて、それ目当てだった私も堪能しきりです。 そう言えば、喪服姿の男性数人が骨壷(が入っている木箱)を下げて、片手を上げて街中をゆるゆる歩くシーンがありますが、あれってどっかの宗教団体さん? それともハプニング?

余談ですが、「ピーターの作り方」と私が名付けたシーンがありまして、ノーメークのピーターさんが「待ってて、お化粧しちゃうから」ってんでメークをするシーンでありますけど、最後はピーターさんが出来上がり、化粧って恐ろしいと私なんざ思ったのであります。

この映画、家宝にします。 英語字幕を出して音量絞ってBGVにしようかと思ってます。




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