Casablanca Moon/Desperate Straights
スラップ・ハッピー(Slapp Happy)というバンド名が粋だと思います。 聴かれるサウンドはノスタルジーの漂う、但しノスタルジーに呑み込まれずに新しく芽吹く自己意識を感じ取れるところであり、聴いてて陽気にもさせてくれます。 少々矛盾する書き方なのですが、キャッチーな曲調とフリーキーな雰囲気がそれを具現化させてくれるのかも知れません。
バンド名は確か、ブン殴られる(「殴る」ではなく)時の快感を言う筈です。 こう、殴られて意識が飛びそうになる、或いは飛ぶ、或いはトぶ...快感であり、もしかしたらヤクやってトぶのに引っかけているのかも? なんてな話をこないだ「カメラ」のエントリーをこさえた後に教えて貰い(次はスラップハッピーだろ?という前提で)ましたが、だったら「Slap Happy」になると思われ。 でも、今検索してみたらこちらの頁に同じような事が書いてあったので、なんかよくわかんないけどそうなんじゃない?って無責任発言の上塗りです。
このアルバムは2in1でありまして、値段も超お手頃ですのでお買い得かと思われます。 ジャケットも素敵でして、前に聴いた話ではこれってドイツはヴュメの廃校らしいです。 この廃校はポリドールが、Casablanca Moonの前に録音されつつも発売に至らず、後に発売された「Acnalbasac Noom」録音時にバックを務めたFaustの為に用意したスタジオ(笑)であり、そういう部分で言えば、なんでこのジャケットなのかな?って感じではあります。
現在アマゾンで「Acnalbasac Noom」が在庫切れですのでこのヘンリーカウ版をエントリーしておるのですけれども、実は「Acnalbasac Noom」の方が良いです。 両者試聴出来るので聴き比べても戴きたい所でありますが、不躾ながら私は「Faustってちゃんと演奏出来るんだ!」とか思ってしまいました。 それどころか、余りにノスタルジーを全面に押し出したヘンリーカウ版よりもソリッドであり、ダグマー・クラウゼさんのボーカルを際立たせているようにも聞こえます。 とまれ、ダグマーさんのボーカルはヘンリーカウ版でも素晴らしいので、両方買ってしまう罠が潜んではおりますが...。
このタイム感は日本人には無理だと思います。 こういう作品があるから洋楽は素晴らしいのでありますが、あんまりジャーマンぽくないのは、中心的存在が非ジャーマンであるところであり、その葛藤がこの作品を...と書き始めると次にヘンリーカウについて書けなくなってしまいますので、とりあえず聴いてくれ、って話です。
Faustを期待すると大失敗です。 キャッチーで少々ノスタルジックなポップを期待して、ファウストもヘンリーカウも無視してお聞き下されば宜しいのでは無いかと思われます。 順番的には
曲良し > ボーカル良し > バック良し






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