無理心中 日本の夏
この大島渚監督の映画はモノクロ作品で1967年のもの。
何と申し上げれば良いのやら、訳が分からないを通り越して駄作の一歩手前です。 でも面白いので観てしまった。 何がそうさせるのか一寸考えてみましたら、主人公と思しき18才ギャル(1967年当時)のネジ子さんのハジケっぷりがオバカでオバカでどうしようもなく、表面的にはこのネジ子(ネジが外れてるからネジ子)さんがワカメ度を占有している風にも見えますが、実はそうではなく、
田村正和さんが原因です。
です。 「さそり」だかのエントリーでも書いたと思いますけれども、田村正和さんは若くても田村正和さんであり、若い分なんだか演技がムカつくっていうか(笑)、あの口調で青年調台詞を吐かれると笑っていいのか怒っていいのかわからなくなります。 妙に浮いた田村正和さんの存在は、ネジ子さんのストレートな性表現を飛び越え客を呆れさせもしそうです。
ネジ子さんだって相当なものなのですが。
しかしながら、では田村さんの他に誰が適役なのかと問われても、答えられません。 そもそもこの映画は大島渚作品なのか?という根源的な疑問すら沸き上がる位ですから、もしかしたら大島渚さんの仕掛けた罠にはまった私なのかも知れませんです。 配役の妙が大島さんの持ち味なのですから。
っていうか、大島さんとネジ子さんと田村さんだけで盛り上がった映画なんじゃねーのか?
タイトルの中の「日本の夏」はさておいて、「無理心中」という部分がわからないまま映画を見続ける事になるでしょう。 ラストシーンで判明します、唐突に。 で、妙に納得しちゃうんですよ。 「そっかぁぁ、無理心中みたいだね、確かに」なんて。
どこかで納得のし所を作らないとダメな映画なんだ!とも言えますが。




