Red
(2003/08/14頃、前サイトで書いたもの)
テレビ番組だかに出演し演奏した「太陽と戦慄part1」の海賊版ビデオを観た事があるのですが、ヘンなオッサンが妙なスピードで歩きまわってんだか演奏してんだかわからないですけど居まして衝撃を受けました。 っていう話はどうでもいいです。 今「Red」を聴いてます。
私は、クリムゾンをそこそこに持っていたり海賊盤とかにも手を出しておりましたが、金欠になった折りにこの「Red」以外全てを処分しまして、その後、セコハンとかでとんでもなく安価で売られておりましたら一寸買ってみたり、はたまたこの「Red」期と申しますか、もう今酔っ払ってますからこれが「第何期クリムゾン」なのか数えたくも無いっていうか「Red」聴きながらGAORAの全日本プロレスを観ちゃっている訳でもあり、余計な事はしたくもないモードなので不明ながらも、要は「Red」期の正規ライブ盤とか買ってみたりもしたのですが、結果的には「Red」だけ持っておれば良いのだと最近気付いて反省したりもしております。
ともあれ私はマイナー系が好きで、これは存在がマイナーなのと、もう一つはコードがマイナーなものが好きだという事を指し示しておるところであります。 音楽に疎いのは今や言うまでも無いのともう一つ、余りに色んなジャンルを聴いてますものですから全てのジャンルに於いてフォロー出来ない事実が敗因なのかも知れません。 でも最近諦めてます。 さておきマイナー物の話ですけど、コードがマイナーなのはとても好きで、どんなジャンルでもマイナーっていうか暗めというか重めのものが大好きでして、これはアカネに然りであります。 特にレゲエに著しいのですが。
さてさて「Red」。 先に申しました通り、私が唯一処分しなかったクリムゾンの1枚なのでありますし、「太陽と戦慄」は案外簡単に「これ売るCDの箱」に入れていたりもしますが、別に「Red」以外のクリムゾンが全然ダメだと言いたいのではありません。
今はフォローしていないので知らず、一寸前に「メタル・クリムゾン」なるフレーズが言いふらされた頃、誘惑に負けて数枚買ってしまった懺悔は簡潔にここで書くなれど、要はこの「Red」の良く言えば発展系、悪く言えば昔とった杵柄でしか無かったと思う次第ではあります。 ですので今のクリムゾンには残念ながら興味はありません。
ならば「Red」が、言うに「オリジナル・メタル・クリムゾン」なのかと問われれば、正にその通りだとしか申し上げられないのであります。
メタルとは、ヘビメタとは異なり、メタルパーカッションとも異なります。 ならば何か。 それは、裁断した金属に皮膚を切られた「痛み」を即ち指すのです。 単にそこに存在する金属片に切られるのでは無く、クリッカー処理された(主体的には「処理した」)金属片に触れた折りに「切られてしまった」皮膚の痛みがこの作品にはあるのです。
意図せず皮膚を切られてしまった精神的衝撃度はなまなかに激しいながらも、その切り口も同時に鋭く、精神及び身体的の両面でショックを覚えるところであります。
その音楽的疑似体験が「Red」で味わえるのです。
ここにはそのショックの事前事後そして「切られてしまう」不安と諦め、或いは「切られてしまった」という他意的な責任転嫁のエミュレーション、そして現実的な行為としての「CD試聴」が具現する後悔これらが、「Red」を名盤とさせるのでしょう。
当然ですが「Red」を聴いても身体的な問題を引き起こしません。
安易ながら「心を打たれる」と表現され得る作品は、今2000円弱で売られております。 この作品に「必聴」が無い事は言うを待ちませんけれども、それは即ち「Red」をお買い求め戴き「全曲通して聴いて欲しい」私のこの紹介文を以て心の隅に留めて下さりたく存ずると共に、.....買った方が良いんじゃない?とか言ってみたりして。
強いて言えば、「全曲通して聴いた」最後の曲が「Starless」なる絶望と希望とその上での絶望を一緒くたにしてしまった名曲だと追記する次第です。





