ボサノヴァ
(2003/08/06頃、前サイトで書いたもの)
随分前に買っておきながらも、棚の妙な所に置きっ放しにしてしまい、こないだのAACエンコ大会の時に偶然にも発見された1枚であります。 なんて書くと少々大袈裟ですが、事実であります。
とは言えジャケと帯を見てますと、購入経緯というか購入動機を思い出すから不思議なものです。 っていうか、なんでこうもまぁラテン系のアルバムジャケットでお色気系というかなんというか...チープなエロ系とでも言えば良いか...が多いんですかね。 でも、こういう傾向のアルバムに駄作は(あんまり)無い、ってぇのが私のジンクス(?)でありまして、多分に漏れずこの作品も当たりでした。 また、特筆出来る点としまして、帯上の文字量が激しく多く、試聴出来ない身としてはとても参考になる事を挙げておきます。 こう、帯にそこそこに詳細な解説がありますと、安心して買い求められるから不思議であります。 まぁ、更に強力なのがショップ側のタグでしょうか。
当たり前の話、ニコ・ゴメスという人の事は全然知りません。 帯の解説を読みますと、70年代にヨーロッパで活動していた楽団らしくて、それがまた南米音楽に挑戦しちゃいました、っていう「とてもありがちなイージーリスニング的傾向」です。 しかしながら今作品では、収録曲の中の数曲はニコ・ゴメスのペンによるオリジナル曲でありまして、単にブラジリアン/ラテン/ボッサを演奏してます的な安易さとは遠いようです。 また、オリジナル曲の中には「Tristeza」タイトルの曲がありまして、もうなんだかわかりません。 私、同名異曲の「Tristeza」を少なくとも3曲知ってます(笑)
さて、先にニコ・ゴメスがヨーロッパで活躍していた旨の事を記しておきましたけれども、だからと言って彼(ら)がチャレンジした南米音楽はフェイクともうしますか「チャレンジ物」である事に対して否定出来る余地は皆無ながらも、それが即「駄作」と評価される筈は無く、あくまでニュートラルな立場で音楽は評価されなければいけませんし、無闇な批判はそれこそ見苦しいものです。
つーかさ、私自身「本物のブラジル音楽」ってよりもこういうフェイク物の方が好きなのは、両親がもーどうしょーもなくこっち系のファンでありまして、それに力一杯影響されているからなのであります。
よく言われるのが「洗練」というキーワードであります。 フェイクながらもそこにはオリジナルにはない、洗練されたオシャレな云々...みたいな評価のされかたです。 まぁ、そういうこった(放棄) いや放棄せず(薮蛇)私が思いますに、ここにはオリジナルの持ち得る雰囲気やパッションと共に「ヨーロッパ的ロマンチックなエッセンス」というものが含まれているのです。 あ〜それってラウンジか!? ドツボにはまってますけども...
まぁ、オリジナルのサウダージ(哀愁とか郷愁とかそんなとこ)とフェイクのロマンがかけ合わさった上質の作品が「ボサノヴァ」だと。 そういうことで勘弁して下さい。



